以前つくった「纏で肩掛け書生かばん」をご覧になって、どんなものか、
一つ作って欲しい、と絆纏を持ち込まれたお客様があります。
こんなふうに作りましたが、いかがでしょうか。
カバンの「ふた」になっているところは、もちろん大紋。
肩ひもは、絆纏のえりをほどいて、そのまま使います。
片側は縫込み。もう片方は、ループ(絆纏の襟の下のほうを太さ半分にして、
輪にして縫込み)になっていて、通して結びます。長さの調節ができます。
バッグの身の部分は、身ごろ部分のいい場所を使います。
今回は、「お組」と入った短冊の部分を、バッグの表にも、お腹に当たる方にも
使わせていただきました。
横幅が、絆纏の片身ごろよりもあるため、どうしても縫い目を含んだものに
なってしまいました。
もとは絆纏だった、という証拠?にもなって味わいだとお許しください。
マチには、輪つなぎの部分を切って使わせていただきました。
たくさん入りますので、内ポケットもつけました。
内ポケットの大きさは自由に決められます。
なにか、ご希望があれば、改良していきたいと思っています。
みなさんも、おうちに眠っている絆纏があれば、1着でカバンが1つできます。
祭のときに手の空く荷物入れに仕立て直しませんか。
(普段使いにして下さっても、嬉しい。)
** オマケ **
かけている具合を写真に撮ろうと、鏡越しに写していたら、はる姐さんが。
「あきちゃん、そんなことより、ご飯をお寄こしよ。」
はいはい、ただいま。