マチなしの巾着2種です。
バッグの中で迷子になりがちな、携帯電話とデジタルカメラ、
財布を入れておけるものを、というご依頼でした。
先日の展示会で、扇子もお買い上げいただいておりまして、
その扇子も入る長さで、とのこと。
買っていただいたものを大事にしてくださる気持ちも頂いて、
ありがたい限りです。
布は、おまかせで、ということでしたので、2種作りました。
気に入ったほうを選んでいただければ。
表は、無地と柄の布を切り替えてあります。
底を切り替えてあるよりも、入れ口が切り替えてあるほうが、
なんとなく粋な感じがしませんか。
マチなしの袋物は、内袋と外袋をサイズに切ったら、
それぞれを中表にして、底と脇は重ねて一緒に縫ってしまいます。
そうすれば袋の中で内布がごちゃつくことなく、すっきりした
使い勝手になります。
脇は、入れ口側を3cmくらい縫い残し、この部分だけ、
内袋同士、外袋同士を縫います。こうすることで、表に返した後、
入れ口を各々内側に折って始末ができます。
入れ口を縫う際、内袋は、1mm~2mm控えます。
道(紐通し)を挟みながら縫って行きます。
道も、共布で作ってありますので、少し凝った印象です。
道は、2cm幅に切った布を、両方の端を内側に折ってから半分にし、
ミシンで縫って5mm幅の紐にします。
5cmほどの長さに切り分けて道にします。
一度にあまり長く縫うと、わたしはひねりが出てしまうので、
15cmくらいの長さで縫います。
この手の巾着は、内側に「ぶん屋」はんこを押させていただいています。
ご依頼いただきまして、ありがとうございます。