バックアップの大切さ

一口にバックアップ、と言ってもいろいろあります。

バックアップしてたのに、シマッタ、というときに使えなかったお話をします。

お電話で問い合わせを下さったお客様。
やってしまったら戻せない処理を間違った日付で実行してしまった様子。

処理をするときに、ソフトがバックアップを促してきますが、
バックアップはされましたか、と聞けば、「しました」と。

では、間違う前の状態にリカバリーしますので、と操作の案内をしたけど、
戻すべきバックアップが見当たらない。

バックアップは間違いなくした、とおっしゃるし、こんなとき、
電話だとお客様の環境が見えず、困惑します。

バックアップをどんな手順でしたか、と聞けば
「デスクトップにリンクステーションへのバックアップができる
ショートカットがある」と。



なるほど。


では、そのバックアップ内容を確認しましょう、と見てみれば、どうも物理的な
コピーではない様子。
アプリケーションソフトのデータは、ソフトのバックアップメニューから取得した
バックアップデータでないとリカバリーできません。
物理データがあれば、リストアも可能ですので、その可能性を試しましたが、
どうやらそれも無理な様子。

パソコンのバックアップ、と一口に言っても、マイドキュメント内を丸ごとコピー
するほかに、使っているアプリケーションソフトのデータもバックアップする
必要があります。
汎用ソフトは、マイドキュメント内にデータを保管するようにできていることも
多く(筆系のソフトはそうです)、マイドキュメントをバックアップしてあれば、
年賀状の住所録も大丈夫、というケースが多いです。

ところが、会計ソフトや、家計簿ソフト、販売管理、給与処理などのソフトを
お使いの場合は、ソフトの中にあるバックアップメニューから取得した
バックアップでないと、パソコンになにか障害があった場合や、
今回のお客様のように、ある処理をする前の状態に戻したい場合など、
データが戻らない事が多いのでご注意ください。

量販店の店員さんは、そこまでの指導は義務付けられていませんので、
箱でソフトを購入した場合は、取扱説明書をよくよくお読みください。

また、バックアップは、外部媒体へ取得するのがおすすめです。
外付けハードディスク、MO、USBフラッシュメモリなどがいいでしょう。
CDは、メディアがむき出しであること、書き込み方式が異なると読み取れない
場合があること、など、脆弱な要素がありますので、業界ではあまりおすすめ
しておりません。
また、USBフラッシュメモリも、書き込み回数に限度がありますので、
永久的なバックアップメディアではないことを認識する必要があります。


日々の積み上げのデータは、企業にとっては財産です。
アプリケーションソフトを使っている場合は、ソフトのメニューからのバックアップ
を必ず取得しましょう。

もう一度作るのはいやだ、というExcelやWordで作ったファイルも、バックアップ
をおすすめします。


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