日本刺繍を習い始めたと、友人に話したら、それならこれをお読みなさい、
と贈ってくれた一冊です。
今でも、読み返しては大切にしています。
題名をみて、あれっと思った方がいらっしゃればありがたい。
主人のブログタイトル「ぶん屋の抽斗(ひきだし)」は、
この本の題名がヒントになっています。
青木玉は、幸田文の娘、幸田文は、幸田露伴の娘であります。
洒落もの露伴先生の娘である幸田文が遺した着物を箪笥から出すように、
玉さんが遺品にまつわるエピソードを紹介してくれるエッセイです。
玉さんの、と言うよりむしろ、幸田文のきっぱりとした性格が伝わってくる一冊です。
着物が好きな方で江戸好みの方なら是非読んでみて下さい。
そして合わせて
幸田文「きもの」もお読みくださいませ。