若楓(わかかえで)




カエデは、紅葉の季節よりも、今の時期が好き。
葉はまだ薄く、日の光を通す美しさ。

先日、そんな記事を書きましたが、なんとなんと、徒然草を
書いた吉田兼好も、同じように思っていたというのを知りました。


卯月ばかりの若楓、すべてよろづの花紅葉にも優りてめでたきものなり
(4月ごろの楓は、様々な花、紅葉よりも優れて美しいものである)
吉田兼好 徒然草 139段より

旧暦卯月(4月)は、2009年でいえば4/25〜5/23にあたります。
新緑の季節は、一年で一番山がきれいなときだと思います。

江戸の「呑気しぐさ」で、新緑を眺めて、心を少し休めてみませんか。

「江戸しぐさ」でネット検索すると、こんなサイトも出てきます。

朝日マリオン・コム
コラム 過去記事
暮らしうるおう 江戸しぐさ  越川禮子
http://www.asahi-mullion.com/column/edo/index.html

バックナンバーリスト
http://www.asahi-mullion.com/column/edo/list.html

「呑気しぐさ」でバランスを(2006/9/6)の記事を見ますと、
こんなことが書いてありました。

---以下サイト内より転載--------

江戸商人の心得として、やる気、根気に続くのが
「呑気(のんき)」なのだそうです。
矛盾しているようですが、人生も商売も、
いいことばかりが続くはずはありません。
だめでもともと、ものごとを長い目で見て、「陽」にとらえるのが呑気しぐさ。
今で言うスローライフのような自然体の生き方で、無理は禁物でした。
自分自身の能力を正確に把握することも大切です。
元気に引き受けても土壇場でキャンセルしたら、はた迷惑ですし、
何より信頼を失うことになります。
無理を承知で人に押し付ける「無理押し」などは論外です。

-------------

陽気のいい時期、疲れた心を少しほぐすために、
若楓を見に山へ足を運んでみませんか。
紅葉のきれいな場所は、きっと皆さんの心に
ひとつ、ふたつ、覚えがあると思います。
そこへ行けば、今だけ出会える若楓。
天気がよければ、光を透かす美しい緑に目が洗われるようですし、
雨が降っていても、一興です。滴を湛えた植物は、うっとりするほど美しい。

お昼休みにでも、少し緑を見上げてみてください。

呑気に構えていることの方が、本当は難しいこと。

詰めて詰めて仕事を請けても、結局インフルエンザでドタキャンして
しまった1月のわたしは、この「呑気しぐさ」が足らなかったと思います。

「自分自身の能力を正確に把握する。」
これも、できてないなぁと思います。やれないことは、やれる、と言っては
いけないし、かといって、いつまでもやれないままでは成長も無い。
今の自分の能力、目標、成長度合い、全て「等身大」を把握しなければ
いけませんね。
自分に対して正当な評価ができないうちは、他人には何をかいわんや、です。






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