傘かしげ

傘かしげは、雨や雪のなどの日に傘をさして往来を歩くとき、
相手も自分も傘を外側に軽く傾けて、スッとすれ違うことです。

すれ違う人に傘の雫がかからないように気遣う思いやりです。

傘かしげは、江戸では「六つ躾(しつけ)」といって、
六歳までに身につくようにしつけました。

参考

子どもが育つ江戸しぐさ
越川禮子
KKロングセラーズ

知らない者同士、上下のない人同士が、すれ違う一瞬に心を通わせる「傘かしげ」。

自分の心を開いて、すれ違う人と、一瞬時間と空間を共有する思いを持てれば、
すてきです。


雨がやんだら、傘は体と平行に持ち、遊びに使わない。

たまに、傘を体とクロスして持っている方があります。
体の前後に傘が突き出していて危ない。

共有の空間で自分が占める面積は、できるだけ小さく心掛けたいものです。



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この記事へのコメント
あきさん、こんにちわ。
江戸しぐさは本当に勉強になりますね。
前回、紹介してくださった後に
早速本屋で探して私も1冊買いました。
私は初心者なので、マンガ版江戸しぐさを買ってみました。
とても解りやすく読み易く、すぐに読み終えてしまいました。
今の時代に必要な、生活のルールや教えがたくさんありますね。
新しい発想や文化を取り入れる事も発展には必要かもしれませんが
古き良き時代の教えや伝統、文化を継承していく事も
とても大切な事だと思います。
日本人として日本に生まれ育った以上、江戸しぐさのような
世界に誇れる平和の文化を守り、次世代に伝えていく事は
私たちの責任でもあると思います。
(何だか真面目でカタイ人みたい・・・私は全然おっぺけぺーの未熟者です)

次は江戸しぐさのシリーズの、
三六九の子育て力という本に興味がありますw
Posted by 茶坊 at 2009年05月28日 14:07
茶坊さん

こんにちは。
江戸しぐさ、マンガ版がわかりやすいですよね。
わたしも最初に手に取りました。
立ち読みで我慢しましたが。

少し前の人には当たり前のことが、今はできてないことも多くて。
だからダメじゃなく、だったら新しいものとして広まったらいいなぁと思っています。
気持ちのいいことは、きっと広まると信じています。

しぐさって急に矯正できないから、子どものときからしつけるのがいいでしょうね。
挨拶なんかはそうですね。
今は、近所の子どもでも大人が顔をわからないから、挨拶できなくて、子どもは自然と挨拶しなくなってしまっている。
家庭だけじゃなく、地域で子どもを大切にして育てなきゃ、と思います。

そういう点で、祭りは有効ですよ。
親じゃない大人に叱られるチャンスは多くないでしょうから。

わたしは、次は商人道の江戸しぐさってのが気になってます!
Posted by ぶん屋あき at 2009年05月28日 20:22
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