ぶん屋のお針箱（旧）

今の仕事は、やりがいのある仕事でもあり、わたし自身にわりと合っている
仕事だったと思います。ただ、エネルギーが取られすぎる。仕事で心も体も
くたくたになって帰ってくると、何もする気が起きない。
土日も、疲れて昼寝ばかりをしているようでは、ぶん屋の商品製作も
家事も進まない。

そろそろ、この仕事と家事、ぶん屋の三立に限界を感じ始めた矢先、
転職のチャンスがやってきました。
わたしは、転職には1年くらいの期間がかかるだろう、と予測していた。
だから、早くても来年早々か、4月くらいかな、と目処をつけていました。

すると、あっというまに相手が見つかって、あっという間に話が進み、
しかも願ってもいない条件でわたしを採ってくれるところがありました。
こんな「渡りに船」は無い、と思いました。
主人に相談したら、大賛成です。
わたしとしても、職種は少し変わりますが、今までの経験が十分活かせるし、
まったく知らないところへいくわけではない安心感もあります。



今の職場は、丸6年勤めました。
今回の転職もそうですが、今の職場に入れたのも、その前職のわたしのキャリア
を知っている人が引っ張ってくれました。
頑張っている自分を認めてくれる人がいるのは、ありがたいことです。

そして、頑張っている自分を、自分自身が理解してやることも大事だと、
今回改めて思いました。
今の職場で頑張り続けても、どこかで頑張りが途切れてしまう。
これ以上、頑張っても、会社の私の評価は僅かしか上がっていかない。
もう少し認めてもらってもいいのでは、という疑問から、転職の気持ちが
生まれました。

今の職場は、仲間もいい。職種も合っている。
だけど、時間と労力の割が悪い。心も体も会社に注ぎ込んでいるのに、
会社がしてくれることは、これだけか、と思ってしまった。

現場の声をどこに届ければ改善されるのかわからない。
そうかと言って、自分かわいさに爆発もできない。

そんな気持ちになっている時に、チャンスの神様は現れたのです。
わたしは、チャンスさえあれば、転職はやぶさかではない、と心に決めていた。
チャンスは、すぐに来ました。頑張っているわたしを評価してくれる人がいた。

今の職場は、わたしの代わりはいるでしょう。

でも、自分の家は違う。
わたしが体や心を壊してしまっては、主人が困ってしまう。
わたしの代わりはいないのです。

家族にとっての自分は、ほんとうにかけがえのない存在です。
会社にとっての自分は、ただの一社員。
会社は、わたしがいなくてもなんとかなります。
わたしでなくてもいいのです。