写真は、なんと腰ひもです。
主人が「
幅広の腰ひもを入れたよ」と言って広げたにもかかわらず、
「これはなんですか。帯揚げ?半襟?」と聞いてしまったほど、
まったく腰ひもに見えませんでした。
腰ひもの観念は、筒状に縫ってあるもの。
中学生の時に体育の授業で使った鉢巻くらいの幅で、
ピンクのモスリンや、正絹絞りのものがひらめきます。
(わたしの持ってるものもそれです。)
でも、この腰ひも、楊柳のようなしわ加工があり、
紐になりやすく工夫はしてあるものの、実際には帯状なので、
広い面積で押さえが利く代物かと。
一般的な腰ひもの難点は、食い込むこと。
着物もしわになるし、自分の皮膚もしわになって後で痒い目に遭います。
きゅっと締めたつもりでも、紐だと緩んでくることも。
この腰ひもは、帯揚げよりも少し幅が狭く、半襟よりも少し幅が広い。
伊達締めのように固く織った生地と違い、その時の都合で細めにしたり、
広げたりもできます。
幅が広く、握ってもふわっとしているため、紐ほど食い込まないのでは。
また、楊柳のしわ加工が、すべりを防止して、緩みも少なそうです。
柄は、トップの写真の梅絞りと、こちらの梅小紋の2種類で、
それぞれ色違いがございます。

<簪は
蜜柑玉です>
ぜひ、この週末、ぶん屋でお手にとってごらんになってください。