温故知新




江戸しぐさの根底には、論語があります。
少し前に手に入れ、放り出してあった(難しいので飽きた、とも言う)
「ビギナーズクラシックス 中国の古典 論語」を開いてみています。

論語を尋ねるのも、江戸しぐさを学ぶのも、温故知新であるな、と思いました。

子曰く、故きを温めて新しきを知る。以て師為る可し。

 (老先生の教え。
 古人の書物に習熟して、そこから現代に応用できるものを知る。
 そういう人こそ人々の師となる資格がある。)


江戸時代、論語は寺子屋などで素読を徹底的にさせたそうです。
7、8歳の子どもたちが、内容も意味もわからないなりに、
繰り返し素読させられて暗記していました。

それは、やがて彼らが成長するなかで、これまで何の意味も持たなかった
論語の言葉が、人と人とのかかわり合いの中や、仕事、親子関係、
または挫折したときに、よみがえって、心の支えになったり、自分を高める力に
なったりしたそうです。


先日聞きに行った、柳家小三治も似たようなことを言ってました。

子どもに教える、というのは、その時にわかることだけではなく、
彼らが一人前になってからも、なお刈り取ることのできる種を蒔くことなのだ、と
考えさせられます。




同じカテゴリー(江戸しぐさ)の記事
無悲鳴のしぐさ
無悲鳴のしぐさ(2009-09-01 18:11)

傘かしげ
傘かしげ(2009-05-28 09:41)

若楓(わかかえで)
若楓(わかかえで)(2009-05-28 06:07)

この記事へのコメント
タイムリーな話題なのでカキコ。(^^ゞ
次男の通う中学のPTA役員になってしまい、研修会の企画まで・・。長い話を端折ると11月に越川礼子さんを呼ぶ事で決定しました。「江戸しぐさ」についての講演会です。

ついでにもう一つ。
最近読んでる澤田ふじ子さんの時代小説にも論語は度々登場します。う〜ん、あっちでもこっちでも繋がってますねぇ。
Posted by 飛騨古川焚火屋 at 2009年06月02日 21:40
飛騨古川焚火屋さん

ご無沙汰してます!コメントありがとうございます。

その「はしょった長い話」を是非聞きたい。
そして、11月の研修に、参加したいっ。
澤田ふじこさんの時代小説、未体験です。
本屋でチェックしてみます。
情報ありがとうございます!
またお電話しまーす。
Posted by ぶん屋あき at 2009年06月03日 11:35
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる

削除
温故知新
    コメント(2)