行ってきました。
さすがの名人芸を十分楽しめました。
しかし、枕が長かったです(笑)。
前座は、弟子の三之助。演目は、浮世床。
三之助さんの噺は、初めてでしたが、面白かったですよ。
わたしは知らない話で、下げが匂わず、不意に来て、こりゃ一本取られた!
って楽しかったです。
知らない話のほうが多いわたしは、お初楽しみがまだ続きそうです。
小三治は、小言念仏に、青菜でした。
長かった枕で、小三治は歌を歌ってくれました。いい声でした。
「会場が落語向きじゃない。」と言って、歌ってくれました。
明治時代の小学生唱歌で「青葉の笛」。
昔は、歌詞の意味はわからなくても、いいものは覚えさせた。
子どものときに歌った歌を、大人になって思い出して、
「あぁ!そういう意味だったのか。」と後でわかって、
それが人生訓になることも多いだろう、とおっしゃってました。
わたしも、浜松市歌や自身の出身幼稚園の園歌の歌詞を、
成人してから思い返して、あぁ美しい詞だなぁと感動したのを
思い返しました。
江戸の寺子屋でも、論語をそらんじさせたりしたようです。
大人になって、迷ったときに指標となるために。
すぐの受験に役立つためだけの勉強では、人間性を十分育てるには不足なのかもしれませんね。
人としての判断に迷うとき、因数分解は役に立たないでしょうから。
噺を楽しむだけでなく、人生の先輩の話が聞けたよいひとときでした。
やっぱり落語は、生が一番!
ビデオで観るのとも全然違います。
機会があればまた行きたいね、と主人と話しました。