手織りの暖かさ

ぶん屋あき

2009年10月05日 15:05




少し肌寒い季節、いただいた綿のストールが助かります。
この墨色のストール、「我亦紅」けいこさんからいただきました。
草木染めで手織り。贅沢な時間がかかった優しい風合いのストールです。

けいこさん、重宝しています。ありがとうございます。
初めてけいこさんにお目にかかろうと、主人と店の品を風呂敷に包んで、
行商よろしく出掛けたのは一昨年前の師走のことでした。

水窪は山にある町で、近くをドライブで通ることはあっても、
地元の方とふれ合う機会はこれまでありませんでした。

山あいの道を行き、けいこさんたち、婦人部の方が活動していらっしゃる
建物へ上がっていけば初対面にもかかわらず、みなさんに和やかに迎えられ、
ほっとしたのを覚えています。


一昔前は、ネットは特殊な世界で、非日常とも言え、普段の自分を隠して、
人と交流する場所でした。
時は過ぎ、今ではパソコンも家庭に行き届き、テレビとパソコンの境目が
分かりづらくなりました。そして、普及したインターネットで覗くブログは、必ずどこかに実在する人だと
思える、個性と生活感あふれる情報が見える場所となりました。

知り合いたい人を探すにも、初めての連絡を取るにも、近況を知るにも、
インターネットは便利なものです。



けいこさんとも、ブログがあったからこそこんな短時間でお会いできた。
その後もブログでお人柄を知るにつれ、
会った頻度にかかわらない親しみを覚えています。



ただ、それもこれも、全てネットのおかげだとは思っていません。
けいこさんとは、遅かれ早かれ出会うような流れになっていたのだろうと
信じて疑わないし、人は惹き合う力というのを、必ず持っていると、
わたしは思っています。

その力は、ほったらかしにしておいては鈍る。
好きな人と出会ったら、ちゃんと心が開くように、
いつも自然体でいられることが大切だと思います。


けいこさんにお会いしたとき、わたしたち夫婦の心がぱあっと開いたのを感じました。
心は片側だけでは開かない。あのとき、けいこさんも心を開いてくださった。

それを感じられたのがとっても嬉しく、帰りの道中
「来てよかったね」「会えてよかったね」と主人と何度も話したのを思い出します。


そんなわけで、肌寒い季節とはいえ、このショールを使わせていただくと、
わたしの心はほこほこと暖まるのを感じるのです。




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