作り方を公開すること
ぶん屋の袋物は、たいていわたしが作っています。
(たいてい、としたのは、和装バッグなんかは違うからです。)
それでブログタイトルも「ぶん屋のお針箱」ってんですが、
「作り方公開しちゃっていいんですか」とよく聞かれます。
いいんです。
なぜなら、ぶん屋の袋物のほとんどは、昔から日本にある作り方で作っていて、
できあがった物を見ればどういう成り立ちか、作る人にはわかるのだから。
「ぶん屋のお針箱」で何か作り方をご覧になってあなたが作ったとすれば、
それはできあがった物を買うよりもずっと、愛着のある世界にひとつだけのもの。
でも作るには時間も必要だし、針仕事があまり得意でない方もいらっしゃるでしょう。
そんな時はぶん屋にご相談下さいね。
仕立て済みの物もあるのはもちろんのこと、
お気に入りの生地から、定番の袋物の誂えも承りますよ。
作り方を見たけど、実物を確認したい。
そんな場合もぶん屋へお立ち寄り下さいね。
土日であれば、わたしがお話を承わることもできます。
わたしどもは、ぶん屋の役割は何かをよく話し合います。
第一に「本物」を伝えること。
次に「ぶん屋好み」で厳選したものを置くこと。
第三に昔からある日本のいいものを、きちんと紹介していくこと。
作り方を載せているのは、三つ目の「昔からある日本のいいものを紹介する」の心得からです。
手拭いや風呂敷のあずま袋は、「昔から日本にあるいいもの」ですからね。
本屋で立ち読みした、ある本に、はっと気持ちを引き締める言葉を見つけました。
「約束事を知らないで作ると、とんちんかんになってしまう」
基本を無視して、物作りはできません。
どうしてこの形になったのか。
どうしてこの素材で作るのか。
形あるものは、歴史や物語を持っています。
ぶん屋では、作り方を伝えることで、物が持つストーリーを伝えられたらいいな、と考えています。
今週18日木曜日から、ぶん屋は展示会を行います。
ぶん屋を皆様に知っていただくきっかけになれば、と思います。
「夕涼みの小間物展」6月18日(木曜日)〜6月24日(水曜日)
ギャラリー・ラウンドテーブルにて、午前10時より午後5時
お問い合わせ
ギャラリー・ラウンドテーブル
浜松市東区半田山3-47-6 053-434-7206
ぶん屋
浜松市中区山下町7 053-473-0595
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