遠州七不思議「片葉の葦」

遠州七不思議「片葉の葦」

片葉の葦は、全国あちこちで見られるようで、
そのあちこちで諸説となえられていますが、
遠州七不思議でも、いくつかの説があるようです。

手元にある絵本
玲風書房 出版 文 石野茂子 画 田中清 「遠州七不思議」
では、次のようなお話になっています。


日坂峠(にっさかとうげ)沿いに住んでいた猟師が、
獲物と間違え、わが子に矢を突き刺し殺してしまいます。
母親は、あまりの悲しみに耐え切れず、自ら命を絶ち、
その怨念のあまり恐ろしい怪鳥になりかわり、
旅人や村人を襲うようになってしまいました。

京都から七人の武士が怪鳥退治にやってきますが、
やっと現れた怪鳥の姿の恐ろしさに、ほうほうのていで
逃げるのがやっとでした。

袋井市辺りまで逃げ帰りましたが、京の都へ帰るには
面目が立たないということで、全員切腹してしまうのです。

武士が果てた野原に生えた葦は、退治できなかった怪鳥への
恨みからか、日坂峠のある方にしか葉が付かなかったということです。

他の説は、機会があればまたご紹介します。


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