しあわせ袋
(古川町の蜻蛉玉職人さんのお店に預けてあるしあわせ袋たち)
布を四枚合わせて作るので、しあわせ袋。
どこか懐かしい色と形の巾着です。
作り方はいろいろありますが、大まかには次の通りです。
長方形の布、4枚を風車のようにつなぎ、隣どうしの布を縫い合わせて、袋にします。
上に三角形の形に布が余りますので、切り落とします。
紐通しを縫い付けます。
これで出来上がりです。
私の作るしあわせ袋は、三角を切り落とす方法ではなく、
足りない部分を三角で補うやり方なので、色の配色が楽しめます。
あと、内袋も付いていますので、紐通しをつけるときに、
もうひとつ工程が多くなります。
古くは、古着のハギレなどを利用し、大きくも小さくも作って、
お米を入れて持ち運ぶのに使ったようです。
お寺へお供物として持って行ったり、冠婚葬祭時には、人が集まるので
持ち寄ったり。
飛騨の古川町で展示会をさせていただいた時には、
ご覧になったお客様が、懐かしがって、しげしげと作りを眺め、
「うちにもこんな袋が昔あった」とか、
「帰ったら作ってみる」とかおっしゃったのを思い出します。
蜻蛉玉でおめかしして、いくつもお嫁に行きました。
しあわせ袋は、ちょっとした小物入れに。
丸くてコロンとした形が、バッグの中でお手玉のようです。
小さいけれど案外収納力があるのですよ。
およそ紙風船ぐらいの大きさです。
ぶん屋は12月に展示会を行うことになりました。展示会会場にもお持ちしますよ。
名前も姿もかわいらしいしあわせ袋、ぶん屋では、鏡台にちょこんと飾ってあります。
お客様の目に留まって、お求め頂き、現在のしあわせ袋は3代目です。
七五三のお祝いにも似合いそうです。
布を選んで、お好みの大きさで作ることができます。
おうちに眠っている着物をお持ちくださるのも大歓迎です。
少し大きく作れば、着物を着るときに必要な紐など一式を
しまっておく大巾着にもなりますね。
今度の休みに作ってみようかな。
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