二十四節気・七十二候

2009年3月5日(旧暦2月9日)は啓蟄(けいちつ)でした。
二十四節気(にじゅうしせっき)と呼ばれる季節の変化を知る
区分のひとつです。

二十四節気で、一年を区切る規則が分かりやすくまとめてあった
ので、転記しておきます。

【参考】ワンランク上のマナー手帖
    季節の行事と日本のしきたり
    新谷尚紀 監修 
    株式会社 毎日コミュニケーションズ 企画・編集

二十四節気とは、地球が太陽の周りを回る一年を二十四の区分に
分けたもの。

まず、夜がもっとも長い「冬至」と、昼がもっとも長い「夏至」。
その間に、昼夜の長さがほぼ同じとなる「春分」「秋分」で、
一年を四等分します。

二至二分といい、一年を分ける軸となります。

さらに、その軸の中間に「立春」「立夏」「立秋」「立冬」という
四立によって八等分。ここまでが「八節」です。

そして二十四節気は、八節をさらに三等分したもの。
一区分はおよそ15日で、それぞれに季節を表わす語がつけられて
います。
ただし、これは旧暦の生まれた中国黄河地域の気候を表わすため、
日本の気候とは合わない面もあります。

春から並べると、立春の次の「雨水」「啓蟄」、春分の後の「清明」
「穀雨」が二十四節気です。


二十四節気をさらに三等分したものに、七十二候があります。
(しちじゅうにこう、と読みます)
この一区分はおよそ5日。
その時の気候が短い言葉で表わされています。
七十二候の語は、江戸時代から改訂を重ねているため、
日本の季節のうつろいがよくわかります。

さらに、日本で作られた暦には、「雑節」があります。
雑節は、生活体験や農業を通じて日本で編み出された特定の日で、
日本の文化に深く根付いています。
「節分」「彼岸」「社日」「八十八夜」「入梅」「半夏生」「土用」
「二百十日」「二百二十日」の九つがあります。



啓蟄から春分までの今頃を表わす七十二候には、
・蟄虫啓戸(ちつちゅうこをひらく)
     ・・・・地中から虫が這い出してくる
・桃始笑(ももはじめてわらう)
     ・・・・桃の花が咲き始める
・菜虫化蝶(なむしちょうとかす)
     ・・・・蝶が孵化して飛びはじめる
とあります。

春分は、お彼岸の頃。
暑さ寒さも彼岸まで、と言いますので、その頃には、
本当に蝶も飛びはじめるのが見られるでしょう。


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