遠州弁を考える時間がやってまいりました。
遠州弁の語尾代表、じゃん、だら、にー。
三河弁の語尾代表は、じゃん、だら、りん。
とかく語尾がよそさまからは気になるらしく、にーにー言うよね、と。
そう言われても、そうかな?と思う程度ですが。
しかし、この語尾の「じゃん」の用法、湖西市や新居・舞阪地区の方と
こちら遠州となんかちょっと違う、と感じることはありませんか。
遠州では「じゃん」は、話し手と聞き手の双方周知の事実を確認する際に
付く語尾です。
例えば、遠州地区では
「あの人、こないだ会ったじゃんね」
と言えば、話し手と聞き手の双方が「あの人」にこないだ会った。
もしくは、話し手のみが「あの人」に会ったが、その件は聞き手に周知済み、
という前提条件があります。
しかし、話し手が三河弁ネイティブの場合では、話し手のみの情報でも
「じゃん」を使います。
上記のセリフは、三河弁エリアでは、話し手だけが「あの人」に会っている
ときにも使うので、注意が必要です。
これに慣れないと、三河弁で
「あの人、ノン、こないだ、ホイ、会ったじゃんね」
と言われたとき、
「そんなこん、知らんやー」
と、話しに水を差してしまうこともあるでしょう。
この人の「じゃん」の使い方が少し違うぞ、と思ったら、
「ねぇ、今度遊びに行ってもいい?」
と聞いてみましょう。
「おいでん、おいでん。いつでも遊びにきりんよー」
と誘ってくれたら、三河の方です。間違いありません。
豊橋の「のんほいパーク」は、三河弁の「のん、ほい」という
方言から取ったものです。
周辺地域の方言にも、愛情を注ぎましょう。