ぶん屋ではマチ無しの巾着を定番商品として置いてございます。
信玄袋(しんげんぶくろ)、合切袋(がっさいぶくろ)
とも申します。
男性の手荷物入れによろしゅうございますよ。
バッグ好きは女性に多くございまして、
何を入れるのか見当もつかない小さいものや、
やっぱり何を入れるのか見当もつかない大きなものまで
いろいろ出回っております。
用途ごと、ファッションごと、季節ごとに
揃えたいものですから、いくつ持ってても足らない。
流行りや好みが変われば、またバッグを探してしまいます。
その上、ひとつを使い倒すことはあまりなく、
使わないのに捨てられないバッグも多くあったりもいたします。
一方、男性は小荷物なのが様子がよろしゅうございますね。
できれば手ぶらがよろしい。
持つなら最小限の荷物を小気味いい袋に入れて
お持ちいただきたい。
着物を着て、こんなマチ無しの巾着を持つ。
いつものブランド財布では、それだけで巾着は一杯になって
具合がよろしくありません。
最小限の物が入る
「銭入れ」に入れ替える。
携帯電話は今や必需品ですから入れましょうか。
手拭いを袂(たもと)か懐中に入れれば、
あとは何が必要ですか。
「あれば便利な物」は、案外無くてもなんとかなるものです。
いつもの荷物が便利に決まっていますが、
不便を楽しむゆとりがあると素敵です。
特別な時には、できるだけ日常を排除する。
非日常とは、そういう意味もあるように思います。