浴衣を着てお邪魔しました。
夜風が気持ちいいです。
わたしには一番縁がない(むしろ避けていた)茶道に出会ったラウンドテーブルで、二畳のお茶室が開かれました。
夕ざりの会の翌日は、その御披露目にもお邪魔しました。
暗い茶室は、ご亭主との距離も近く、美しく流れるお手前を穴が開くほどみつめながら、気持ちの良い狭い空間でした。
「背中に庭の雨音を聞いてると涼しいよ」
主人のアドバイス通りに背面にした庭の空気を感じていると、閉まっているはずの茶室でわずかに動く空気に気付きます。
日常は、慌ただしく、急かされてそれに慣れている自分は、動作も落ち着きがなく、忙しない。
物を大切に扱う気持ち、今ここにいる人との一度しかない時間、そんなことを考える時間を持てるのは有り難いことです。
茶道に出会えたことも、出会えたタイミングも、いろんなことは複雑に絡み合って目の前に差し出されるチャンスなんだなぁと改めて思います。
毎日の事象は、関連性がない団子のように見えて、急に手に入る串であっという間に繋がることがある。
大事に過ごさなくては、と思っています。この頃、出来事をすっかり忘れてしまうようになって、やっぱりなにかに追われているのかも、と反省しています。
よい時間をすごされたようですね。
静かな時の流れはそれだけで自分が洗われるような気持ちになります。
けいこさん
本当にそんな感じでした。水の音があんなに気持ち良く感じたことは初めてです。
まだまだ知らないことのみ多かりき、です。だからこそ、楽しい毎日です。
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