金木犀香る道

ぶん屋あき

2009年10月17日 18:54

午後一番に袋井で仕事があった木曜日は、お世話になったお客様へ、
退職の挨拶に回りました。

国道1号線、金木犀の香りで一杯です。
車の窓から季節を感じられるこの時期は気持ちのいいドライブです。
閉めきってエアコンは、乙じゃない。

この時期だけのいい香りを楽しむ移動は、いいものです。



わたしは、今の会社を勤めて6年と2カ月で退職します。
その間、何十軒、何百軒のお客様を訪問したことか。
いろんな勉強をさせていただきました。


社内外注のような立場で、同僚の営業さんは、仲間でありお客さんであり、
その向こうにエンドユーザがあり、気の抜けない毎日でした。
スタッフ仲間とのほっとする会話や、お客様に喜んでいただいた事例が
励みとなり、ここまで勤めることができました。

家庭を持つわたしが仕事に全力投球できたのは、
主人の多大なる理解があったからなのはいうまでもありません。


会社では、早く帰れば会社の皆に申し訳なくて、
家には早く帰らないと主人に申し訳なくて、
わたしの心は板挟みでくたびれてしまいました。

わたしたちスタッフは60名近い営業さんに対して、
同じ商品群で2名しか担当がいません。
わたしの退職は、9月には宣言しましたから、10月の人事で補充があると
思っていました。
ところが、補充はなかった。
会社は後輩一人で60名の営業をさばけ、と言っています。
わたしのこれまでの活動すら馬鹿にされたようにも感じて、会社にはほとほと
がっかりしました。
いなくなっても問題なかろう、という判断なのでしょう。


後輩には、迷惑をかけるので、本当に申し訳なく思いますが、
彼女も「やれることをやるだけ。体勢が整わないのは会社が悪いんです。」
と言ってくれて救われています。


いなければいないようになるでしょう。残念ながら、会社とはそういうものです。




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