まとめ髪にかんざし
(蜜柑玉簪 正絹腰紐)
わたしは、夏でも冬でも髪はまとめています。
ぶん屋の商品でもある蜻蛉玉(とんぼだま)の簪(かんざし)を
挿している事が多いのですが、これで季節を少し先取りしています。
7月までは、濃紺の玉を挿していましたが、8月に入ってからは、
赤の透明の蜜柑玉を挿しています。
これ、とってもお気に入りです。
よーくみると、金粉が入っていて、奥行きがあるんですよ。
この、蜻蛉玉の簪は、髪をまとめるためには使わず、
まとめた髪に飾っているので、簪を外しても、髪がほどけることは
ありません。
お団子を作って、その根元へ斜めに渡して挿しています。
案外、人目を引くようで、「簪が素敵ですね」と声をかけられる
こともあります。
「ありがとうございます」と、さっと抜いて、お見せします。
ぶん屋の蜻蛉玉簪は、岐阜の職人さんに頼んでいます。
奥様が玉をこしらえて、ご主人が簪の柄を削っています。
簪の柄は、クラリネットなどの材料にもなる油を少し含んだ
柘植(つげ)に似た木なんだそうです。
髪の油を吸って、だんだんと艶が出てきます。
蜻蛉玉は、ガラスですから、少し重みがありますし、
落とせば傷になったり、割れてしまいます。
プラスチックとは違う、趣を楽しんでいます。
(赤玉簪 しぼり染帯揚)
これで、秋が深まってこれば、紅葉の紅色の簪を挿します。
赤玉は、ぶん屋でも一番人気です。
赤玉の簪は、珊瑚玉の簪と同様と考えると、一年季節を問わず
身に付けていただけて、とても可愛らしい品だと思います。
実は、蜻蛉玉の簪、男性が見にいらっしゃることが多いんです。
プレゼントに包んでください、と言われます。
どんな感じの女性なのか、をお聞きしながら、主人も色や
模様選びのアドバイスをして、楽しそうです。
女性の後姿は、男性のためにあるかもしれません。
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