傘かしげ
傘かしげは、雨や雪のなどの日に傘をさして往来を歩くとき、
相手も自分も傘を外側に軽く傾けて、スッとすれ違うことです。
すれ違う人に傘の雫がかからないように気遣う思いやりです。
傘かしげは、江戸では「六つ躾(しつけ)」といって、
六歳までに身につくようにしつけました。
参考
子どもが育つ江戸しぐさ
越川禮子
KKロングセラーズ
知らない者同士、上下のない人同士が、すれ違う一瞬に心を通わせる「傘かしげ」。
自分の心を開いて、すれ違う人と、一瞬時間と空間を共有する思いを持てれば、
すてきです。
雨がやんだら、傘は体と平行に持ち、遊びに使わない。
たまに、傘を体とクロスして持っている方があります。
体の前後に傘が突き出していて危ない。
共有の空間で自分が占める面積は、できるだけ小さく心掛けたいものです。
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