子どもが育つ江戸しぐさ

ぶん屋あき

2009年05月20日 06:12




「江戸しぐさ」って言葉を聞いたことはあるでしょうか。

江戸しぐさ、ネットで検索しても、本屋さんで関連書を調べても出てくるのは、
越川禮子(こしかわれいこ)さん、というお名前。

いろいろな本を手に取りましたが、まず一冊目に選んだのがこれ。

自分育てのためにも読んでみたいと思います。

子どもが育つ
江戸しぐさ

越川禮子著
KKロングセラーズ発行


NPO法人 江戸しぐさ http://www.edoshigusa.org/
こちらの理事長も、越川禮子さんが務めていらっしゃいます。
〜サイト内「江戸しぐさとは」より抜粋〜

「江戸しぐさ」は、江戸商人のリーダーたちが築き上げた、
上に立つ者の行動哲学です。
よき商人として、いかに生きるべきかという商人道で、
人間関係を円滑にするための知恵でもありました。
江戸時代は、260年以上もの間、戦争のない平和な時代が続きました。
その平和な安心な社会を支えたのが「江戸しぐさ」
という人づきあい、共生の知恵です。


わたしは、たまに電車に乗りますが、かねてより、子どもを座らせて、
親が立ってるのを見ると、不自然に思っていました。

本にも、同じような意見がありました。
席にゆとりがあるときには、親子で腰かければよいが、
混んでいれば子どもを立たせておくのが親心、とこの本にはあります。

子どもを優先にしていませんか、と本が問いかけます。

祭りでも、立っていられない子どもがいました。
すぐに座りたいのです。

祭りでは、かなりの距離を歩くのですが、
すぐに「疲れた」を連発する子どもがいました。

歩いてる距離はみんな同じ。疲れた足も、みんな同じです。

「見てわかることは言わぬ」
これも「江戸しぐさ」のひとつです。

この本には、
「汗をかいている人に、「汗をながしていますね」と言うのではなく、
 さっと冷たい水かおしぼりを差し出すのが、
 相手の気持ちを想像した思いやりある行動です。
 思ったことをすぐに口にだすのではなく、周囲の反応を読み取る知恵が
 身につくように促すのが大人の役目です。」
とあります。

「そして、周囲の大人は、子どもが気づくのを待つゆとりも必要です。」
とも。

人は、自分は上に立っている、という自覚をもつように、と促しています。

「一人でも自分の影響を受ける人がいれば、
 自分はその人の上に立っているんだという自覚がほしいのです。
 それが江戸しぐさの本質です。」


少しずつ、自分のなかに取り込んでいきたい、と思います。




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