皐月と今年の閏月
2009年4月24日日曜日、旧暦で、5月1日、いよいよ皐月に入りました。
今年は、旧暦で閏月のある年。
西暦5月24日〜6月22日が、旧暦5月(仲夏)、
西暦6月23日〜7月21日が、閏5月、となっています。
わたしの愛用している旧暦美人DIARY2009には、旧暦の月ごとに、
「旧暦月のミミヨリ・ノート」というコラムがあります。
旧暦を学びながら過ごすのに、ぴったりです。
以下、「旧暦美人DIARY2009」より抜粋しながらご紹介します。
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皐月の名前の由来は、この月に田植えをすることから「早苗月(さなえつき)」
と呼ばれていたのが短くなった、といわれています。
「皐」の字には沢や水際の意味がありますが、この字を使っている理由は
定かではない、とのこと。
この月は、ちょうど梅雨の時期で、五月雨(さみだれ)は梅雨の別名、
五月晴れは、本当は梅雨の晴れ間のことなのだそうです。
月と潮のこと、閏月のこと
西暦は、大変便利で使い勝手のいい暦ですが、この便利さを優先するために
犠牲にした要素があります。月との関係です。
現在の西暦の日付には、月の満ち欠けとの関連はほとんど反映されていません。
(中略)
それに比べて旧暦では、月の満ち欠けがとても重要な位置を占めています。
全ての月は必ず新月で始まり、新月の前日で終わります。
この基本原則を守りながら、太陽の動き、季節とのズレを調整するために
大変苦心して作られているのが旧暦です。
旧暦は、便利でわかりやすいことよりも、月の力が自然に、そして
生命や身体に及ぼす影響を重要視した暦といえるでしょう。
(コラムに上げられた例を箇条書きにします)
・月の引力と潮の満ち干の関係
・ウミガメやサンゴの産卵は大潮の頃
・女性の平均月経周期は、平均朔望周期(新月から次の新月までの日数)の
29.5日とぴったり一致する
・平均妊娠期間は、265.8日で、平均朔望周期のぴったり9倍である
・出産も新月と満月の時期に増加
月の満ち欠けを重視する旧暦ですが、その結果、大変複雑でわかりにくいものに
なってしまっていることも事実です。
今年は閏月(うるうづき)があり、1年が13ヶ月になっています。
旧暦では、こんな年がほぼ3年に1回もあるのです。
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閏月は、その年によって変わります。
月の名前は、二十四節気の中で、中気をもとに決められています。
二十四節気には、「節気」と「中気」があって、交互に並んでいます。
今年の場合、旧暦5月の節気は、「芒種(西暦6/5)」、中気は「夏至(6/21)」、
6月の節気は、「小暑(7/7)」、中気が「大暑(7/23)」です。
閏5月の期間は、西暦6/23〜7/21となり、この期間には、中気がありません。
(夏至より後で、大暑よりも前なので)
これで、名無しの月、閏月になってしまったようです。
5月のつけたしになるそうです。
ちなみに西暦2006年は旧暦7月の後に閏7月がありました。
月の朔望で決まる日付と、季節に割り振られる二十四節気を眺めて、
中気の無い月は、閏月とされて、直前の月のつけたしになる、という
ルールだと理解しました。
ま、また3年位すれば閏月が現れるようですので、次の機会にもう少し
勉強すればいいでしょう。
閏月っていうのがある、月名は二十四節気の中気で決まっている、ということが
理解できたところで、よし、としましょう。
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