奥山方広寺半僧坊にて

ぶん屋あき

2008年09月07日 13:49




夫婦揃って夏の疲れが出ていまして、なんだかだるい。

気分転換にと奥山へドライブに来ました。
奥山半僧坊は、大餡巻(おおあんまき)と特製油揚げが有名です。

が、お店を横目で眺め、境内山門前に車を停めて、
徒歩で散策をしました。

五百羅漢が山肌のそこここに安置され、
辺りに静かな空気を満たしています。

あまり日が入らない森の中にある境内は、
ひんやりとした風と、小川のせせらぎが聞こえ、
厳しい残暑から逃れてきたわたしたちには、
ありがたい一服の清涼剤です。

五百羅漢には、亡くなった身内に似た者が見つかる、
と聞いたことがあるので、祖父や義父がいないか、
あちこち見ながら登りました。

参拝道を登りきると、本堂は広く、
中庭に石庭を楽しむこともできます。

本堂の障子の明かり取りに、桐と菊の紋を見つけました。

後醍醐天皇の皇子無文元選禅師によって
1371年(建徳二年)に開創された禅寺、とのことで、
菊の紋が配されているのでしょう。

大分老朽化が進んだと思われる本堂は、
今年から3年くらいかけて、改修工事なんだそうです。

じっくり視るには時間が足らず、
あわただしく山門を後にしました。

参拝道や境内にはあじさいがたくさん植えられており、
梅雨に小国神社で求めた山あじさいと思われる枝も多く見受けられました。

あじさいがたくさんありましたね、と申しましたら、
「そぼ降る雨の日にお堂から中庭を眺めてみたいものだね」
と。

雨の中、あじさいを愛でながら、
羅漢に懐かしい人の面影を重ね、
ゆっくりと散策を楽しみたい場所です。

臨済宗 大本山方広寺 半僧坊総本殿
http://www.houkouji.or.jp/
拝観料 大人300円


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