「口当たりのいいお椀だったな」
「ええ。食器の口当たりは大事ですね」
ぶん屋の展示会、会場にお借りしているラウンドテーブルさんは、
益子焼を中心とした食器や茶器を常設しています。
ここで、気になるお椀をみつけました。
これいいですね、といえば、主人もそうだね、と。
値段をみたら、ひとつ千円しない。ほしいですね、そうだな、と。
ラウンドテーブルのスタッフにお聞きすれば、このお椀は人気があって、
黒はもうこれで最後です、と。
出会いが大事、といただいてきました。
わが家の朝餉は、一日の始まりを二人でともにする大事な時間でして、
そこに少し贅沢をしてもいいだろう、という考えがあります。
例えば卵をすこしだけいいものにする。味噌や醤油をいいものにする。
海苔をいいものにする。
その中に、このお椀が仲間入りしました。
「お椀の下のほうに厚みがあって、持ち上げて熱くないわ。
そろそろ、おかわりはいかがですか。」
「うん。温めなおしておくれ。前の椀は大きかったからおかわりは無かったな。」
主人のお椀は、たっぷり入れれば3人前は入るものを使っておりました。
見る人の固定観念というのはおもしろく、お椀が写真にあれば、だいたいこんなも
の、
という想像の中でサイズ設定をしている。
親しい人に実物を見せれば、ええっ、と驚くか、黙ってしまうほどの大きなお椀を
使っておりました。
今日からは、朝餉の途中に、「おかわり」が入ります。
それはそれで、楽しいやり取りです。あつあつのお味噌汁を二杯、どうぞ。
新しいお椀に、おいしい朝餉。目の前の笑顔。
展示会は、24日水曜日まで行っております。
最終日は、搬出のため、午後4時までで、終了とさせていただきます。
恐れ入りますが、ご了承くださいませ。
「夕涼みの小間物展」
〜6月24日(水曜日)
ギャラリー・ラウンドテーブルにて、午前10時より午後5時
お問い合わせ
ギャラリー・ラウンドテーブル
浜松市東区半田山3-47-6 053-434-7206
ぶん屋
浜松市中区山下町7 053-473-0595