大安ってほんとうに日がいいの?(その1)

5月には、わたしたちの結婚記念日があります。23日です。
当時、4月終わりごろに結婚を決めたものの、凧が終わって落ち着いてから、
ということでほっとしたときに、カレンダーを見て、来週辺りで行こうか、
と、決めた友引の日でした。

役所に届けを出すだけの日なので、あまり深く考えずに決めたのですが、
「こよみのページ」で、その日を計算してみると、
こんなデータです。

平成15年5月23日金曜日 旧暦4月23日 丙申
十二直 平
宿   鬼
その他 ※鬼宿日/神吉日/血忌日/復日/地火日/大禍日
六曜  友引
九星  九紫

一方、わたしの両親の結婚記念日は、昭和46年10月3日です。
仏滅だったそうですが、当時存命だった曾祖母(明治の生まれの人)が、
暦を見て、結婚にはいい日だから、大丈夫、と太鼓判を押したそう。
仏滅のおかげで式場は貸しきり状態、ゆっくりのんびりと式が挙げられた、
と聞いています。

若い二人は、年寄りを信用し、結婚式を挙げました。
ちなみにその日の暦は、下記の通りでした。

昭和46年10月3日日曜日 旧暦8月15日 辛酉
十二直 建
宿   房
その他 辛酉 ※大明日/復日/天火日/狼藉日
六曜  仏滅
九星  九紫


暦を学んでいて、大安だ、友引だ、っていうのは、今で言う土曜日だ、日曜日だ、
っていうのとあまり変わりがない、ということを知りました。

興味のある方は、続きをご覧くださいませ。

現在、日の吉凶と言えば六曜(大安とか仏滅とか)と言うほど広がっている
六曜ですが、実は、旧暦の日付にくっついている(機械的に割り振られている)
ものなのです。
六曜は、「正月・七月の朔日(一日)は先勝、二月・八月の朔日は友引・・・」
という決まりですので、月ごとに朔日から「先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口」
の順で自動的に割り振ることができます。

六曜の吉凶は、暦によって若干解釈が異なるようですが、ルーツは、
中国宋時代末の六壬時課(りくじんじか)という時刻の吉凶占いがもとと
いわれているそうです。
日の占いに用いられるようになったのは、時代が下った清の時代で、
このころの名称は小六壬(しょうろくじん)というそうです。
現在の六曜のルーツではありますが、言葉も順番も時代によって変化しています。

例えば、「先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口」の現在に比較し、
「大安・留連・速喜・赤口・小吉・空亡」という言葉と順序の時代もあります。
(和漢三才図絵 約300年前の本)
これを見ると、現在の大安をさかのぼって調べたら「小吉」。
現在、大安とされる日が、300年前だと、よくないほうから数えたほうが早い
小吉です。本当に大安はいい日なのでしょうか。


先にも書きましたが、旧暦において六曜は、
「正月・七月の朔日(一日)は先勝、二月・八月の朔日は友引・・・」
と必ず決まっていました。
並ぶ順番も変化しません。年月日がわかれば、六曜も決まっていた、ということ。
旧暦の時代、六曜は、現在の曜日のように割り振られたわかりきったものでした。
このわかりきった六曜の並びで、大安が日がよい、というのであれば、
「日曜は大吉。水曜は葬儀屋休み。」というのと同じこと、とも言えます。

現在のカレンダーに書かれている六曜は、旧暦の日付についたものを転記して
いるだけです。

では、旧暦で、日の占いとされていた、十二直や二十八宿について、
次の記事で調べた結果を記載します。


同じカテゴリー(日本の暦)の記事
新暦と旧暦と月遅れ
新暦と旧暦と月遅れ(2009-08-13 15:00)

夏の白
夏の白(2009-07-19 14:00)

7月22日皆既日食
7月22日皆既日食(2009-07-08 10:27)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる

削除
大安ってほんとうに日がいいの?(その1)
    コメント(0)