弥生




本日、朔日(新月)であり、旧暦3月1日。弥生の始まりです。
2月29日が旧暦3月3日、上巳の節句(ひな祭り)となります。
旧暦でお雛様をお飾りの地域では、ちょうど日曜におひな祭りですね。


旧暦では、1、2、3月が春とされています。
3月を迎えて春の月はこれで最後、4月になればもう夏ということになります。
旧暦の4月1日は、新暦では4月25日にあたります。

5月から初夏、というのは、旧暦で言えばとても正しい。
それに倣って新暦を四季に分けると、2、3、4月が春、5、6、7月が夏、
8、9、10月が秋、11、12、1月が冬、という分け方になるでしょうか

今年は、桜の開花は早かったですが、花冷えが長くて、4月6日ごろの
入学式あたりでは、満開からはらはらと散るくらいで、ちょうど絵になる
時期になるのじゃないかな、と思っています。

桜の時期が終われば、次はアヤメや菖蒲の時期が来ます。
花の色はだんだん濃くなり、空の色もだんだん冴えてきます。
目線はだんだん高くなり、心はシルバーの色を求めます。
8月のお盆あたりを境に、シルバーからゴールドへの切り替えが行われます。

初夏から盛夏に向かっては、色はシルバーを基調としたものが
自然になじみます。
白も、白や、わずかに青みのある白がすっきりします。

ベージュや生成りは、ゴールドの季節まで楽しみに取っておきましょう。

真っ白いシャツに、ブルーデニムがこれからの季節にぴったりですね。
そこに、季節の花と同じような挿し色をしたら素敵です。
サツキやつつじの花の色、菖蒲やアヤメの花の色を少し取り入れて。

空気の色で、背景を描き、そこへ季節の挿し色をする。
そんな着物の着こなしができれば、素敵です。

わたしの持っている着物は、こっくりとした小豆茶の江戸小紋の袷と、
灰ねずの綿絽、藍色の浴衣、黒紺にオレンジの琉球絣です。
空気感のある着物が欲しいなぁと、色を学んで思いました。

どれも、「はんなり」とは程遠い色目です。8月以降年末までの着物です。
色を知らないときに購入したものなので、季節が偏っている。
とっても気に入っているので、それはそれでいいんですけど、
次に着物を買う機会があれば、地色は着たい季節の空気の色がいいなぁと
思うようになりました。


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この記事へのコメント
いろんな事をしってから、好みのものを少しずつ自分に合ったように、着物を着ていかれたら最高ですね。

このところ何かに追われるような忙しい日常で、箪笥の着物を眺める余裕もありません。

4月の中ごろには、出かけることができそうなので、着物選びがたのしみです。小物の色合わせも、春を意識して、、、っと思ってます。
Posted by けいこさん at 2009年03月28日 09:55
けいこさん

コメントありがとうございます。
着物の道の学びは楽しいものです。

春になったとは言え、今日なぞはとっても冷えますので、
お忙しい中、体調管理に気をつけてください。

落ち着いて着物が着られる頃は、気候もよさそうですね。
わたしもスミレが咲いている時期に一度、スミレの帯を締めたいなぁ、
と考えています。
Posted by ぶん屋あきぶん屋あき at 2009年03月28日 12:30
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