生きた遠州弁を伝えましょう。
「遠州弁を考える」の時間がやってまいりました。
遠州人は、感嘆語として「やいやい」を使いますが、
この「やいやい」には、かなりいろんな感情が込められます。
今回は、照れ屋で怒りっぽい遠州人の「やいやい」について
考えてみましょう。
「やいやい」というべきシチュエーションは、次のような場面があるでしょう。
●体裁隠し・・・・「やいやい、テスト落っこちたのわたしだけじゃん。」
【標準語】 → あらら、テスト落ちたのわたしだけじゃない。
(ボーリングでガーターを出し)「やーいやい・・。」
【標準語】 → あ~あぁ・・・。
●照れ隠し・・・・「やいやい、バレンタインチョコ、3つももらちゃってー。」
【標準語】 → まいったなぁ、バレンタインチョコ、3つももらってしまったよ。
●落胆・・・・「あいつがあんな悪さするなんてな、やいやい。」
【標準語】 → あいつがあんな悪いことするとはね、やれやれ。
●警告・・・・「やいやいっ、凧ん通るで、道あけよやー。」
【標準語】 → おーいっ、凧が通るから、道をあけてねー。
●怒り・・・・「やいやい、おんしゃ。わしの大事なしゃっていに何するでぇ。」
【標準語】 → おいおい、お前。わたしの大事な弟に何をするんだ。」
●囃し立て・・「やーい、やーい、お前の母ちゃんデーベーソー。」
【標準語】 → わーい、わーい、お前の母ちゃんデーベーソー。
●驚き・・・・「やいやい!あの美人、おまえんとこのこんぞーの彼女だって?」
【標準語】 → おいおい!あの美人、あなたの息子の彼女だって?
●困惑・・・・「やいやい、こんなはずじゃなかったやー。」
【標準語】 → とほほ・・こんなはずじゃなかったなぁ。
以前、「はぁ」が自然に出るのが遠州人である証拠、という記事を書きましたが、
この「やいやい」も自然に口をついて出たら、あなたも立派な遠州人として
みんなを引っ張っていきましょう。
「やいやい、そこまで言われちゃあしょんないやー。ほんじゃぁやってやらっか」
はい♪お願いします。
遠州の「やいやい」いいですねぇ。
私の知り合いのおじさんにも、この「やいやい」を連発する人がいますが
今度その使い分けをじっくりチェックしてみたいと思います。
さて、昨夜ウチで方言の話題になり妻からこんな話を聞きました。
食後に・・・
『食器の洗い上げ頼むね~』 『いいよ~』
なんてこんな会話しますよね!
この『洗い上げ』って標準語じゃないようですね!
『洗い上げ、洗い上げる』自体は標準語だと思うのですが、自分の感覚だと、
『食後に食器を洗う事』イコール『洗い上げ』だと思っていましたからねぇ。
初めて聞いてビックリしました。
tailorさん
コメントありがとうございます。
やいやいを連発する人!いるよねぇ~♪(はるな愛風に)
実は、わたしたちの身近にもいて、主人なんかその人の
テーマソングを替え歌で作ったくらいです。
(童謡 アイアイの「アイアイ」を「やいやい」に替えて(笑))
ところで、「洗い上げ」ですが、びっくりです!
たしかによそでは言わないのかも。
でも、洗い上げって言ったら、食事の後片付けのことですよね!
他に何て言うのか知りません。。
洗濯物、「よせといて」が遠州弁というのは知ってたのですが。
勉強になりますねぇ~ありがとうございました。
洗い上げ、標準語でなんていうんだろう・・・
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