我が家に暮らす猫は3匹。いずれもうちに来なければ「処分」されていた命です。
動物は、人間と違って、自分の状況をそのまま享受する強さがあります。
我が家の猫達も、親兄弟とは離れ、まったく知らぬまさに他人と他猫の
家にひきとられて、生活が始まりました。
自分の境遇を、時間をかけて受け入れ、また、さきにいる猫も
時間をかけて新しい仲間を受け入れ、折り合いをつけて暮らしています。
猫の生活は、起きている間は遊んでいるか、食べているか、外を眺めているか、
ぐらいで、後は寝ていますね。寝子と書くぐらいですから。
時折、我が家の猫達を抱いて、きれいな目を見ながら尋ねます。
「うちに来て、幸せか?」
もちろん、答えはありませんが、穏やかな顔でこちらを見つめ返してくれる
猫を見ていると、短いこの猫達の猫生、わたしたちが預かることで、
こちらが幸せをもらっている、といつも思います。
だから、その後にわたしが言うのは
「うちに来てくれてありがとうね。お前の命、ありがとうね」