ぶん屋のお針箱（旧）

お酒屋さんや、米、味噌、醤油、塩など、扱う物が「重い」、
商売のやり方が主に「配達」。
この業界の方が昔から着けていた帆前掛け。
これを用いてバッグを作ります。

名前の通り、帆布で丈夫。
重い物を担ぐときに、安定するよう使ったり、
着物の前が擦れてしまうのを防ぐ役割を果たしたり、
宣伝にもなったり、と
実用的で役に立つものだったようです。

丈夫ですから、少しくらい重いものを入れて
持ち歩いても大丈夫。

使っているうちに擦れて味が出てきたりして、
ジーンズの楽しみと似ています。


余談ですが、古着加工のジーンズが出たとき、
違和感があったのに、今は慣れてしまいました。
手っ取り早く便利なものは、
すぐに生活に侵食してきて地位を得てしまいますね。
ただ、ビニール傘は、未だに馴染めません。


ごわっとした新しい帆布が、使い込んで馴染んでくる良さは、
ゆとりある楽しみの一つかもしれませんね。

主人は、このトートバッグ、使い勝手がとてもいいようで、
まさに肌身離さず持ち歩いています。

着物でも荷が多いときはこれ。
(デザインはまたこれとは違いますが)

でも、少し容量が小さかったようで、
また作るように言われています。
今週末は、ファスナー財布と、ぶん屋トートバッグを作ります。
(先週末は宣言しておいて小手提げを作れなかったな)

飛騨では、蜻蛉玉の職人さんも「ぶん屋トートバッグ」をご愛用くださっています。

お手持ちの帆前掛けがあれば、
お好きな大きさと形にお仕立ていたしますよ。