まとめ髪に簪(かんざし)

ぶん屋あき

2008年08月22日 00:35



主人はこの様子が好きなよう。


わたしは、顔に髪がかかるのが苦手で、
夏以外でもほとんどまとめ髪です。

まとめ髪の仕方を尋ねる方は案外多いので、記事にしてみます。


髪は、結う位置で印象が変わる。

活動的なポニーテールは、あごと耳を結んだ延長線上の
ゴールデンポイントに。
それより高ければ、コケティッシュな印象になります。
耳の高さに結えば、知的に。
あごの高さは、落ち着いた感じに仕上がります。

襟足にまとめると、艶っぽい。和装の抜いた衣紋に映えます。


わたしは、耳の高さか、あごの高さに結うことが多い。
勤め人には最もふさわしい位置です。

髪をまとめる時、整髪料をつけるのを嫌う方は多いですが、
(私もその一人です)
時間が経つとバラバラ乱れてくるので、御自分の髪質に合った
整髪料との出会いをお祈りしています。
わたしは、今、花王Lease 柚子水を具合良く使わせてもらっています。

髪は、丁寧にブラシを入れて後ろへ流し梳かします。
サイドはきちんと押さえましょう。
トップは手ぐしでざっくり、も素敵です。

サイドが緩んでいると、老けて疲れて見えます。
一方、トップは、ぺったりと押さえすぎると、これまた老けて見えます。
女性雑誌には、トップは結ってから引き出してふんわりさせるような
案内もあるくらいですから、気をつけてください。

三面鏡があれば便利です。
結う位置を横顔で確認して、決めて結ってください。
襟足のたるみもチェック。
あごを少し上げて、襟足を梳かし上げると収まりが良くなります。

輪にしたゴムでしっかり結わえます。
太目のゴムがいいです。細めのゴムなら、二重にするとしっかりします。

サイドとトップにふわふわ出ている後れ毛をヘアスプレーで
押さえます。
後れ毛が、似合う方はそのままでも。(わたしは疲れた印象になるので押さえます)


毛束をおだんごに結うには、つぎのいずれかの方法が簡単です。

(い).毛束を結わえた根元にねじりながら巻きつけ、毛先をとめる。

(ろ).毛束を結わえる最後の1回のゴムを掛ける時、
    毛束を抜ききらないで、輪にした状態で残す。

(い)の方法は、毛先をUピン または 別のゴム(細いのがお勧め)で
とめて、だんごを固定します。
Uピンは、だんご方向へ挿すだけでは、抜け落ちます。
一度、地肌方向へ向けて挿し、少し地肌の髪をすくってから、
90度返しておだんご方向へ挿しこみます。
ピンで髪を縫いとめる感じです。これで安定します。

(ろ)の方法は、とても簡単。毛先を遊ばせておけば、カジュアルなまとめ髪。
毛先を結わえた根元になじませれば、毛先を収めたおだんごにもなります。
ただ、この方法では、ゴムが表に響きますので、ゴムの色に注意なさってください。


ところで、結った髪が、きつい・・・と思うときありませんか。
でも、結うときに手加減して緩くすると崩れやすくなります。
そんなときは、手のひらで頭を包み押さえて、
髪を少し戻してあげます。この方法なら崩れにくく、ずいぶん楽になります。

髪は、結う位置によって、きつく感じないスイートスポットがあります。
これは、個人差あるのでいろいろやってみてください。
わずかに上下させるだけで、頭痛ががんがんする場所と、
不思議と一日快適な場所とに分かれます。


きれいなだんごができたら、お気に入りの簪を挿しましょう。
簪の角度も重要ですよ。
粋に、知的になる位置に挿して下さい。


後姿のアクセントとなる髪飾りは、服にこだわらず、季節の色を。
今の光の色なら、ベージュの簪を。
季節の挿し色なら、朱を。

写真のわたしの簪、紅の蜻蛉玉(とんぼだま)と柘植(つげ)です。
柘植は、三味線の撥(ばち)を模していますが、
黄葉した銀杏にも見えませんか。

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